【感想】語ろう!クウガアギト龍騎 永遠の平成仮面ライダーシリーズ
平成ライダーに関わったプロデューサーや脚本家、そして演者からファンまで、様々な視点からクウガアギト龍騎の3作品を語った本。
出版社:カンゼン
発売日:2013.7.2
以前から気になってた「語ろう!」シリーズ!
めちゃくちゃワクワクしながら読んでた🥺
ウルトラマンや戦隊など、他の特撮についても語られているので、ライダーファンじゃなくても楽しめるのが、この本のイイところ!
特撮ファンなら持っておいて損はないと思います!てか読んだほうがいい!
論客1
宇多丸さんのインタビューは、アギトへの愛がすごく伝わってくるものでした。
後半ほとんどアギトの話題だったもん(笑)
ディケイド劇場版の批評もすごく興味深かった。やっぱりディケイドは賛否両論ホントに分かれるよね~~~。
わたしもどちらかというと「うーん?」ってなっちゃう派なので(笑)
宇多丸さんは存じ上げてなかったのですが、(すみません)こんなコワモテなおじ様が特撮について熱く語ってくれるのはなんだか微笑ましいし嬉しいなあ。
論客2
「現実で悪夢のような事態に直面したときのためにも、フィクションには「毒」になる要素が必要」
という虚淵さんの考え方はめちゃくちゃ共感できる。
子供向け番組だからといって、生ぬるい物語をやっても、子供たちの為にならない。
ある程度の「毒」を摂取しておくことで、今後の人生で活かせるものがきっとある。
まだ高校生のガキンチョがこういうこと話すのもどうかと思うんだけど(笑)
でもやっぱ初期の「毒」は大好きだし、絶対必要だよ。
虚淵さんの話す言葉ってめちゃめちゃ綺麗に整ってて分かりやすい。頭良いんだろうなあ(小並感)
まどマギの話題になったときに、インタビュアーの谷田さんが
「でも契約した瞬間に〇〇〇〇ってるわけですよね」
と、おっしゃるところがあって.....。
その〇〇〇〇ってなに??!!わたしまどマギ見たことないからわかんない!!(笑)
まどマギが龍騎やらに影響されてるっていうのは聞いた事ありましたが、特に見ようとは思わずにいたので(笑)
すごく気になるから見てみようかなᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ
論客3
次に、仮面ライダーファム/霧島美穂を演じられた加藤夏希さんのインタビュー。
龍騎の裏話がめっちゃおもしろかったあ~~。
しょこたんの話もおもろい(笑)
加藤さん当時16歳とかヤバくない?霧島美穂を16歳で演じたのスゴすぎない?
それに比べてわたしって....同い歳なのに.....
龍騎ファンの方は胸熱なインタビュー!!!わたしも龍騎大好きだから読んでてめっちゃ楽しかった!!!😭😭💓💓
論客4
4番手は、漫画家の武富健治さん。
グロンギ、グロンギ語についての、ああいう意見は初めて見たので面白かった!
最近のライダーについても、コメディ色が強めなことやアゲアゲな変身音に否定的な武富さん。
ここは私も同意見!!!!!
楽しくて明るいのも良い。けどシリアスで重めなやつもそろそろ欲しいよね。って感じ(笑)
最近の変身音は本当に騒がしいのよね......。
初期に比べて、ベルトが喋りすぎる(笑)
ライダー女子についての話も楽しかった~~!
わたしもライダーの女の子たち可愛くて大好きなので話題にしてくれて嬉しい!!!!
剣の広瀬さんのアダ名が個人的にツボ(笑)
「自分はあの作品のあの子が好きだなあ~」
とか考えながら読めるので、めちゃめちゃ楽しい。😭
論客5
次は、文化批評を中心に活躍されている切通理作さんのインタビュー。
髙寺Pと白倉Pの違いについてのお話がめちゃくちゃ興味深かったな~~~。
方向性は全然違うけど、どちらが悪いとかどちらが良いとかないから、凄いなあと思う。(小並感)
化粧水で例えると、髙寺さんは「しっとりタイプ」で、白倉さんは「さっぱりタイプ」って感じ!(分からん)
井上伸一郎さんが書かれた
「ふたりのプロデューサーの価値観の衝突こそ、初期平成ライダーを作品的に進化させてきた原動力である」
っていう文章にすっごい納得した。
お互いがお互いを意識して、より良いものを作ろうとしてきたから、あんな素晴らしい作品たちが生まれたんだと思う。
「切磋琢磨」って感じ?ちょっと違う?
他の特撮にも語られてたんだけど、私あんまり詳しくないからよく分かんなかった😭ごめんなさい!もっと勉強します!
論客6
プロデューサーの髙寺成紀さん。
7時間半に及ぶインタビューなだけあって、愛の詰まった熱量のあるモノだった。
感極まって言葉が詰まった場面もあって....
高寺さんは、ほんっっとうにクウガのことを愛してるんだなあ...
「特撮ヒーロー番組」に本気で取り組んでいらっしゃる姿勢がカッコよかった!
仮面ライダーに対して真剣に考えてくださってるのが、なんだか嬉しくて嬉しくてたまらなかった~~~😭
「演技には限界があって、最終的には役者の地の部分が出てしまうもの」
と、仰る高寺さん。
雄介はオダギリジョーしかいない!と感じたから、ヒーロー番組を嫌っていたオダジョーを起用したのだ。
普通は、ヒーロー番組なのにそれを嫌っている人を起用しようとは思わないよね(笑)
でも、そこまでするほど、オダジョーには雄介感があったんだろうな~~~。
ヒーロー番組のオーディションで
「ヒーロー番組には出たくないです」
って言ったオダジョーすごいよな(笑)
「ヒーローを引き受けるぐらいなら、死んだ方がマシだ」
とも思ってたらしい。
それでも、五代雄介を演じてくれたオダジョーありがとう....雄介はオダジョーじゃなきゃダメだったよ....感謝感謝....
ここじゃ語り尽くせないぐらい濃い内容のお話ばかりで、本当に面白かった.....。クウガ最高....。
わたしの語彙力なんかじゃ伝わりきらないからみんなはやく読んで!(丸投げ)
論客7
脚本家の井上敏樹さん!よっ!まってました!
クウガアギト龍騎、と3作品全てに携わった方なので、かなり読み応えがあるインタビュー!
敏樹はズバズバ言うから好き。(笑)
高寺さんによると、クウガが路線変更になりそうなところを、敏樹氏が守ってくれたらしい。
「荒川を助けたい一心だったね。いい先輩だろ?(笑)」
とか自分で言っちゃうのがイイよね(笑)
ほぼ全ての脚本を担当したアギトは、リスクの高いチャレンジだったそう。
それにも関わらず、平成ライダー最高視聴率なのは凄い!!!
やっぱり井上敏樹って天才なのね。
葦原涼が最後に会ったあの犬について、
「まあ、あいつはあの後、死ぬんだろうね(笑)」
とか平気で言うのホントにさあ(笑)やめてよ(笑)
芝浦純/仮面ライダーガイ が小林靖子氏の脚本回で爆死させられたことを、「俺のガイを殺しやがって」と、当時はネタにしていたそう。(笑)
(龍騎の写真集「naked seven」にその話が書かれてたよ!!!!!)
龍騎は敏樹と靖子が、つくったキャラを互いに殺し合う番組だからな(違うよ)
「お茶入れるから、ちょっとまってて」
って言葉から始まって、
「今度は一杯飲みながらだな、おごれよ(笑)」
で、締め括られるインタビュー面白すぎん?(笑)
読了後
読み終わってまず最初に思ったことは
「やっぱりクウガは偉大」
ということ。
まあ言わずもがなではあるが、これを読むと更にその思いが強くなる。
クウガを初めて見たときの、あの衝撃ったらない。いまだにあれを超えるものに出会えてない。
アギトも龍騎も、平成ライダーの基礎を築いてきた作品として重要なのは確かだ。
だけど、クウガは「越えられない壁」って感じがするな。個人的にはね!!!!個人的には!!!!
この本でアギトは絶賛されてるけど、わたしは正直ハマってないんだよね(笑)
これを読んだ上で、もいっかい見たらまた違うのかな、?
ハマらなかったヤツが言うのもなんだけど、アギト座談会めちゃくちゃ面白くて最高なので絶対見た方が良いよ!!!敏樹がカワイイ!!!
やっぱ平成初期は良いなあ...3つともまた見直そう...ジェットマンやシャンゼリオンも見てみたい!!!!
一生仮面ライダーが好き!って思った今日!(知らんがな)
それはそうと、インタビュアーの谷田さん。
情報量がすごくないですか?結構いろんな特撮が話に出てきたど、全部詳しくてめっちゃすごい。特撮に限らずアニメやドラマなども網羅してるし......。尊敬です.....。
次作?の「語ろう!555剣響鬼」の感想も書きたい!です!良ければ見てください🥲🥲